先日facebookでイベントページを作成したものの
2017年3月20日に開催予定の
桜前線直前! ?お花見&3WAYBAG WORKSHOP RIDEですが
自転車?バック?お花見?染色体験?
と盛りだくさん過ぎて
大体の皆様が頭に?ハテナ?充満中だと思うので
一日の流れを追っていきます!
まずは9:00に集合して受付。
当日のブリーフィングをして
CHARI YA TOKYO前で記念撮影したら
早速出発です!
まずは
江戸時代、幕府の令により町人は職業別に住む場所を決められていました。
染色職人のそれは江戸(東京)の場合、今の住所で神田紺屋町という場所でした。
まずは浅草から路地を抜けて神田紺屋町に向かいます。
こちらほとんど当時の面影は残っておりませんが
歌川広重の版画や様々な文献には残されております。
元々は幕府御用達だったそうですが、その後、庶民向けの浴衣や、手ぬぐいのほとんどがここで染められるようになり、流行の発信地になり 「場違い」という言葉は、ここ以外で染められた藍染めを揶揄する意味がもともとの語源とのことです。
ここから職人たちが、明治、大正の時代になり、染めた布を洗うためのより綺麗な河の流れを求めて神田川、そして妙正寺川が流れる落合まで遡上した道程を二葉苑まで神田川にかかる橋からの景色をかいつまんで進めていきます。
まずは和泉橋
隅田川の支流である神田川のほぼ河口だと言っても差支えのない場所です。
ビルが川沿いに立ち並び
穏やかな流れが堤防の低さからも容易に想像がつ
きます。
お次は少し進んだ秋葉原直近
肉の万世でおなじみの万世橋からの眺め
写真奥の神田川橋梁には電車がひっきりなしに走っています。
さらに数百メートルいったところの大正12年に架けられた歴史ある昌平橋から万世橋方面を
右端は中央本線の大正8年(1919年)に中央本線が旧万世橋駅から東京駅に延伸された際に建設された神田のレンガアーチ高架です。
関東大震災や戦火を耐え抜いたそれらは非常に深い味わいを感じます。
まだ数百メートルしか進んでいないので先を急ぎましょう。笑
このライド唯一の緩やかな坂を駆け上がり
御茶ノ水の名前の由来になった御茶ノ水橋から
都内屈指の美しい「聖橋」が
見えません。笑
先月から長寿命化工事に入ってしまったみたいです。
来年まで工事は続くみたいですね。
ある意味1年限定の景色ですので、レアかもしれません。笑
とはいえ若干のがっかり感は否めない所で
水道橋へ駆け下りる途中
サプライズ第二弾のサプライズありました!
桜といえばソメイヨシノが有名ですが
一足先(2月)に咲く桜もあるんです。
ソメイヨシノの桜並木はもう少し下流だし、まさかこんなところに!
と興奮気味にスタッフがパシャパシャと写真を撮っていると、気になって立ち止まったおじさんから
「何十年も毎日ここを歩いているけれど、こんなところに桜があるなんて初めて気が付いたよ!(気が付かせてくれて)ありがとう!」
と感謝のお言葉を頂きました!
これが自転車の醍醐味ですよね。普段の何気ない道が特別な道になります。
そして、水道橋を駆け抜け、後楽橋へ
大分川幅が狭まってきました。
そして、気になる船、こちらはハシケといわれており
こちらは台東区、千代田区、文京区の燃えないゴミたちが
トラックでこちらまで運ばれてきて、ここからまとめて(1隻でトラック十数台分の輸送能力!)
東京湾の処理場まで運ばれるそうです。
生活に直結した運河としての役目も果たしている神田川。。
色々とドラマがありますね。
どんどんまいりましょう。
元々飯田さんがこの辺りを徳川家康を案内した功績をたたえられて飯田町。そこにかかる橋だからと名付けられた飯田橋。
今では飯田町はなくなり飯田橋が街の名前に。
まさに下剋上です。笑
冗談はさておきここまでが、江戸時代に将軍の居る江戸城(現皇居)を衛る防衛線である外濠(そとぼり)でした。
人口的につくられた浅草橋~飯田橋までの濠ですが、その際にでてきた土を東京湾の埋め立てに使用し、できた土地が今の築地です。
そして飯田橋の交差点にある、一風変わった交番
後楽の交番といわれる1990年代に竣工した建築家、安田 幸一の作品です。
交通量の多いこの交差点で音を遮断しつつ、光を取り入れるというコンセプトでつくられたとか。
脇道にそれましたがここから水道橋分水路となり
江戸川橋分水路の方向に進みます。
大曲というここで江戸時代に神田川が大きく曲がっていたという理由でつくられた場所(地名というのは世界中案外こんなシンプルな理由でつけられているのでしょうか)に
かかった白鳥橋からの景色
上に見えるのは
1960年代カウンターカルチャーの象徴ともいえるウッドストック・フェスティバルが開催された1969年開通の首都高速5号線。
そういわれるとロック感がほとばしっております(多分気のせいです)
このあたりから川沿いの路地を走ることができます。
小桜橋から
左奥のTOPPANの文字が見えたあなたは視力オスマンサンコンさん並
ではなく、神田川沿いには製紙工場、印刷会社、製本会社などの紙に関する会社が多いのです。
これは水運が紙の産業の発展をもたらした、わけではなく
単純にこの辺に明治の頃、最大手の印刷会社が京橋から移ってきたため、それに付随して紙関係の会社、工場が増えたそうです。
写真を撮っていると僕らの自転車を物珍しそうに見ていく老夫婦。
もしかしたらお二人は大正からこの神田川を眺めていたのかもしれませんね。
すいません。平成はこんなタイヤのぶっとい自転車が走っています。笑
そうこうしている間にあっという間に江戸川橋
ここからはお待ちかねのソメイヨシノの桜並木が続きます。
今は(2月中旬)はまだつぼみは固く閉じて春を待ちわびていましたが3月20日には結構な景色になっているはずです。(なっているといいな)
こればっかりは天候次第ですので神のみぞ知る、ですね。
想像してみてください。
この枝すべてが桜の花で覆われた景色を、観られたらこれだけでこのライドに参加したかいがあるというもの
そして高田馬場にぶち当たり、少し西武新宿線と並走すると
神田川の支流、いよいよ妙正寺川に入ります。
ここが神田川と妙正寺川が落ち合う場所「落合」です。
ここまでくるとかなり川の幅も狭くなり
マンションの立ち並ぶ路地を抜けると
唐突に
二葉苑に到着です。
今回はこちらで江戸更紗の型染めという技法を体験します。
二葉苑は1920年から続く由緒ある染色工房で、
江戸時代からの確かな染色技術を受け継ぐ職人さん達からレクチャーして頂きます。
工房の横には妙正寺川が、せせらぎの音が心地よいです。
早速中に入ると職人さんが型を切り抜いていました。
極みの作業。
実際の染色は↓の板の上で行います。
半反(約5.7M)の長さで一枚ものです。
どうやって1反の着物を染めるかはライドに参加されてからのお楽しみ。
実際に染められた江戸更紗はこちら
着物一人分に必要な長さがちょうど1反
これ、やってみるとわかるんですが、この細かさの型を寸分の狂いもなく、にじみもなく染め上げるっているのは至難の業です。
自然に感嘆の声が漏れます。
職人さんすごい。。
そしていよいよ職人さんと一緒の道具、材料を使って染めていきます。
こちらのオーガニックな染料を使い
こちらの京都で一つ一つ手作りの刷毛で染めていきます。
ある動物の毛を使っているのですが、こちらもライドに参加してのお楽しみ。
バックの材料のスウェット生地を染めていきます。
板の上にはあるオーガニックなモノが塗ってあり、水を濡らすと糊代わりになってピタッとくっつきます。
あるモノもライドに…(以下略)
さらに養生テープで周りを固定し、型紙を置いてこちらも固定し刷毛に染料を付けて当たるか当たらないかの力で優しく左右にふります。
一度摺ったら型紙をめくって確認。
全然染まっていません。汗
3回ほど優しく左右に
これで型紙1枚染色完了です。
この後30枚近い型紙を指定された色で同じように地道に染めていきます。
何度も摺っては、確認、摺っては確認を繰り返し
少しづつ形になっていきます。
色が増えると綺麗ですね。
この後も重ねに重ね
やっと全部の型紙を摺り終わります。
遠目だと綺麗!
近くで見るとにじみが目立ちますが。。大汗
最後に専用の蒸し器で15分蒸して色を定着させて
完成です!
ただ、この型紙だとあまりにも時間がかかってしまうので
当日は
もう少し簡単な図柄で摺って頂きます。
そして
この後ランチを挟んで
一路、桜並木を走り新宿Repreさんに!
とここまで書いて疲れてきた&読んでいる皆様も飽きて来た頃だと思いますのでバック製作模様は当日のお楽しみ!
※決して手抜きではありません。笑
約2時間のワークショップを終えてできた完成品がこちら!
ドン!
ナップサックです。
デザインのポイント、ブタ鼻は浅草の革です。
紐部分は強度のあるテントのリフレクター仕様のロープを使い暗い夜道も安全。
そしてドン!ドン!
サコッシュです。
財布とスマホ、ちょっとしたおやつを持って自転車に乗るときはサコッシュが便利です。
ショルダーは革(別途)に変更も可能です。
染色がわかりやすい生地だと
女の子がこんなサコッシュもって自転車乗っていたら、追いついて告白しちゃいますよ。
※本当にやってお巡りさんにお世話になっても責任取れません。
そして最後は
ドン!ドン!ドン!
流行りから定番になった感もあるクラッチバック。
自転車から降りてちょっと綺麗なお店に入るときはこのスタイルで。
さあ、長ーくなりましたが、
自転車で走って、世界に一つだけのバックがつくれて、花見ができて、の素敵イベント!
ぜひご参加くださいませ!
最後にこんな長いブログにお付き合いくださいましてありがとうございました!
参加したい!っていう方!イベント詳細はこちら
皆様のご参加心からお待ちしておりまーす!!!!!!!
2017.2.16 written by Ikkei